大野雄二 / 大追跡 (1978年)
大野雄二率いるユー&エクスプロージョン・バンドによる極上のサウンドトラック・アルバム『大追跡』──大野サウンドが洗練された華麗な様式美を極めるに至った1978年と、大野雄二をリーダーとするユー&エクスプロージョン・バンドについて大いに語る。
大野雄二 / 野性の証明 オリジナル・サウンドトラック (1978年)
大ヒットした角川映画第3弾『野性の証明』──大野雄二サウンドが全開したオリジナル・サウンドトラック。批判する向きもかなり多かったブロックバスター作品を再評価するとともに、人間の孤独感や哀感あるいは優しさが表現されたフィルム・スコアについて語る。
Michel Legrand / The Other Side Of Midnight (1977年)
ピアノと管弦楽のための主題と変奏──ミシェル・ルグランのマスターピース『真夜中の向う側』について、ジョルジュ・ドルリューやフランシス・レイといったフランス出身の作曲家による映画音楽、ルグラン自身のオリジナル・レコーディングなどと比較しながらお伝えする。
James Horner / Sneakers (1992年)
情報を制す者 世界を制す──ハッキング映画の原点『スニーカーズ』──ジェームズ・ホーナーによるスコアはもちろんのこと、モード・ジャズの傑作『カインド・オブ・ブルー』をはじめとするソース・ミュージックも含めて、その音楽を立体的に楽しむ。
Henry Mancini / The Pink Panther And The Return Of The Pink Panther (1963年 / 1975年)
ラジオ番組『夜のスクリーンミュージック』のテーマ曲「偉大なる贈り物」が収録されたヘンリー・マンシーニの1970年代の代表作『ピンク・パンサー2』──マンシーニ・サウンドを楽しみながら、映画『ピンク・パンサー』シリーズや、エアチェック・ブームの時代を振り返る。
Dave Grusin / Dinner With Friends (2001年)
デイヴ・グルーシンの2000年代唯一のサントラ盤『ディナー・ウィズ・フレンズ』──グルーシンのヒューマニティさえ顕著に伝わってくるファンタスティックなこのアルバムについて、彼のフィルモグラフィをあらためて見つめ直しながら、お伝えする。
Francis Lai / Un Homme Et Une Femme (1966年)
サントラ史上記録的なロングセラーを誇る『男と女』を、主演女優アヌーク・エーメを偲びながら聴く──映像と音楽にこだわりをもつフランスの異才、クロード・ルルーシュ、そして稀代の天才メロディメーカー、フランシス・レイについてもあわせて語る。
Mr Untel / Les Remixes De Mr Untel : Jacques Tati (2002年)
パリをイメージさせるジャック・タチのスタイリッシュな映画とユニークな音楽──少年のころ憧れの街だったパリ、リアルに体験したパリ、そして影響を受けたさらなるフランス映画と音楽について触れながら、ムッシュ・ユロ=ジャック・タチの世界を語る。
Mark Isham / Little Man Tate (1991年)
アメリカ映画協会から1980年代の3大作曲家のひとりに選ばれたマーク・アイシャムの貴重なサントラ盤『リトルマン・テイト』──ECM時代のパフォーマンス・アートのアンサンブルや、ウィンダム・ヒルのニューエイジ系の作品に触れながら、その魅力を語る。
湯浅譲二 / 悪霊島 オリジナル・サウンドトラック (1981年)
鵺の鳴く夜は恐ろしい──世界ではじめてビートルズのナンバーが使用された映画『悪霊島』──1980年に世を辞したビル・エヴァンス、そしてジョン・レノンについて回顧しながら、角川映画、最後の横溝作品と、細密な描写が際立つ湯浅譲二によるスコアについて語る。