Henry Mancini / The Pink Panther And The Return Of The Pink Panther (1963年 / 1975年)

シネマ・フィルム
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ラジオ番組『夜のスクリーンミュージック』のテーマ曲「偉大なる贈り物」が収録されたヘンリー・マンシーニの1970年代の代表作『ピンク・パンサー2』

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Album : Henry Mancini / The Return Of The Pink Panther (1975)

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エアチェックが流行した頃のラジオ番組『夜のスクリーンミュージック』

 

 ぼくが中学時代から高校時代にかけて、よく聴いていたラジオ番組がある。NHK-FMにおいて毎週土曜の午後10時20分から午後11時までの40分間放送されていた『夜のスクリーンミュージック』である。関光夫がパーソナリティを務める、タイトルどおり映画音楽に特化した音楽番組だ。関さんは、映画音楽研究家、評論家として戦後の映画音楽やムード音楽ブームに多大な影響を与えたひと。ちなみに実は関光夫は芸名で、本名は小林光夫という。1998年10月3日に76歳で他界されたが、往年のラジオ・ファンだったら、あの「お元気ですか?関光夫です」からはじまる、紳士然とした語り口が記憶に残っているのではないだろうか。小学校高学年のころから映画少年だったぼくは、関さんの声をいまでもハッキリ覚えている。

 

 放送期間は1980年4月12日から1983年4月2日までだったが、番組の放送開始よりちょっとまえに、ぼくの父がパイオニア製のCT-1000というカセットテープデッキを購入していた。本体がいまでは信じられないくらい、やたらと大きかった、そして重かった覚えがある。ドルビーシステム、バイアス/イコライザー独立切替スイッチといった機能がついていたけれど、いまとなっては懐かしいばかりである。若いひとにはなんのことやら、さっぱりわからないだろう。ここで詳しく説明するのは控えるが、要は音声信号に含まれるノイズを軽減する、手軽に音質を改善することができる機能だ。確かにそれまで使っていたラジカセの音質とくらべたら、胸がすくようないい音に聴こえたな──。

 

 件のカセットデッキは、レコード・プレーヤーとはもちろんのことFM/AMチューナーとも接続されていた。だからすでにわが家では、ラジオ放送から好きな音楽を気軽にカセットテープに録音して楽しむことが、日常茶飯事となっていたのである。考えてみれば、当時はラジオ放送を受信してカセットテープに録音するという、いわゆるエアチェックがブームだった。なんといっても当時の子どもの小遣いからすると、レコードは高価なものだった。その点でぼくにとっても、エアチェックは安価に音楽に対する欲求を満たす手段として、とても有効だったのである。ただ、ラジオパーソナリティのトークやCMをカットするためには、オーディオ機器に張りついていなければならず、かなり苦労した。

カセットテープと楽譜

 特に楽曲紹介のアナウンスから音楽が鳴りはじめるまでのタイミングを見計らって録音ボタンを押すのには、高度なスキルを要する。パーソナリティのコトバジリが入ってしまったり、逆に曲のアタマが切れてしまったり、そんな失敗を何度も経験したのは、ぼくだけではないだろう。まあぼくの場合、そんな行為があるときからバカバカしく思えてきて、(これまたパイオニアのデジタルタイマーを使ったりして)番組すべてを録音するようになったのだけれど──。よくよく考えると、パーソナリティの解説には有益な情報が詰まっていたりする。やはり『夜のスクリーンミュージック』が番組として成立するために、関さんによって滔々と語られる映画や音楽の知識は、欠かすことのできないものなのだ。

 

 この『夜のスクリーンミュージック』におけるセレクションには、おそらく関さんの趣味が相当反映されていたと想像される。ユニークな題目とマニアックな選曲からは、映画と音楽に対する個人的な熱意や関心がひしと伝わってくる。それは、たとえばイージーリスニングやポップ・クラシックをなんとなく生活のBGMにしているようなリスナーがフィルム・ミュージックにもつ興味のレベルを、はるかに超えるものだった。とはいっても、採り上げられる作品の分野は多岐にわたり、決して映画のジャンルや音楽のカテゴリーにおいて偏ることはなかった。そして、熱の入れようが半端でない内容を、関さんが案外あっさりと落ち着いたトーンで語るものだから、訴求力は抜群だ。

 

 これも関さんの好みなのかもしれないが、ヘンリー・マンシーニジョン・ウィリアムズの特集では、一般的に人気の高い曲とあわせて地味な曲もセレクトされていた。このふたりに限らずことあるごとに、実にかゆいところに手が届く選曲がなされるものだから、ぼくにとって関さんのセレクションは「これいい曲なんだよな」とか「こんな曲があったのか」といった具合に、大いにうなづけるものでもあり、とても勉強になるものでもあった。嬉しいことに、ぼくのもっとも敬愛するデイヴ・グルーシンも早い段階で特集が組まれた。また、フランシス・レイミシェル・ルグランとを聴きくらべてみたり、芥川也寸志大野雄二とを対決させてみたり、とにかく『夜のスクリーンミュージック』は、興味の尽きない番組だった。

 

 さらにこの番組がスゴイのは、サウンドトラック・アルバムやテーマ曲ないし主題歌のシングル盤、あるいはカヴァー演奏が収録されたレコードなどが存在しないフィルム・ミュージック、つまり商品化されていない映画音楽については、フィルム音源が代用されプログラムが組まれていたというところ。当時はまだセルビデオなどが一般的になるまえのことだから、たとえ音質が芳しくなくても、家庭で映画の音源を聴くことができるというのは、きわめて貴重な出来事だった。だからぼくは、必ずやFM情報誌を購入して、番組の情報や楽曲のプレイリストなどを事前に確認していたもの。当時「FM Fan」(共同通信社刊)や「FMレコパル」(小学館刊)は、エアチェックをするものにとって必携の雑誌だったけれど、いまはもうない。

 

名曲「偉大なる贈り物」と映画『ピンク・パンサー』シリーズ

 

 ところで、長々と語ってきた『夜のスクリーンミュージック』のテーマ曲だが、これがなかなかいい。1975年に公開されたコメディ映画『ピンク・パンサー2』のなかの1曲「偉大なる贈り物」である。作曲したのはグラミー賞、アカデミー作曲賞に何度も輝いた、ヘンリー・マンシーニ(1924年4月16日 – 1994年6月14日)だ。粒だちのいいアコースティック・ギターのアルペジオ、軽やかなブラシ、しなやかなベースによる8ビート乗って、コンボ・オルガン、ストリングス、アコーディオン、フェンダー・ローズなどによって奏でられる流麗なメロディが、立秋のころに吹く秋風のような爽やかさをもたらす。そしてこの曲を聴くと、映画本編よりもそれこそ「お元気ですか?関光夫です」というジェントル・ヴォイスが思い出される。

 

 かつて『夜のスクリーンミュージック』の熱心なリスナーだったというかたならば、この「偉大なる贈り物」を聴いて、ぼくとおなじように明るいこころもちになるのではないだろうか。わが国の一定の世代というか、まさしくエアチェックが流行した1970年代のなかごろから1980年代中盤あたりまででFM放送を楽しんだひとのなかには、この曲に特別な愛着をもっている向きが思いのほか多いと思う。ぼくの実家にはエアチェックしたカセットテープが山のように残っているけれど、この番組から録音したものもいくつかある。もちろん、それらは著作物を複製したものだから、私的に聴いて楽しむべきものだ。もっともそれを再生する装置が手もとにないので、いまは名曲「偉大なる贈り物」を聴いて青春の日々に思いを馳せるしかない。

 

 ちなみに、ラジオの放送局では1980年代ごろまで、番組の音声を局内に保存することはほとんどなかったという。音声の二次使用の概念がなかったことや、もしテープを保存すると固定資産税を徴収されるという当時の税制から、番組の音声は慣例的に残されなかったのである。ただ現在、一部の放送局や番組制作会社では、貴重な番組の復元を行うべく当時のエアチェックを公募したりもするそうで、いやはやなんともご苦労なことである。まあ『夜のスクリーンミュージック』は、基本的に市販のレコードがかけられる番組だから、音源に希少性はないと思うけれど、たとえば、グルーシンの特集で採り上げられた『レーサー』(1969年)や『エリックの青春』(1975年)のサントラ盤のように、いまだにCD化されていないものもけっこうある。

ピンク色のダイヤモンドと楽譜

 そんなこともあって、もしかすると『夜のスクリーンミュージック』からエアチェックしたカセットテープを、後生大事に保管されているかたもいるのではないだろうか。ほんとうに放送されたすべての音源をコンプリートされているかたがいたら(案外いるんだよね──)、ただただ羨ましい限り。いささか大仰な云いまわしになるけれど、それはいわば映画音楽のエンサイクロペディアみたいなものだから、ぜひ大切に取り扱っていただきたいもの。ということで、すっかり『夜のスクリーンミュージック』にまつわる過ぎ去った出来事にしみじみと思いを馳せてしまったが、以下は聴くたびごとにはるか遠い懐かしさを感じさせる「偉大なる贈り物」が収録された『ピンク・パンサー2』のサントラ盤についてお伝えする。

 

 この『ピンク・パンサー2』のサントラ盤は、映画が公開された1975年にRCAレコードにより、映画の製作国であるイギリスとアメリカ、そしてカナダと日本において発売された。ぼくが所有するのは日本盤なのだけれど、映画が劇場公開された12月の時点ではまだ入手していなかったし、実は映画本編を観たのも3年くらいあとのことだった。いまでもよく覚えているのだが、この映画が話題となったことから、年が明けた1976年の1月に当時、日本テレビ系列で放送されていた映画番組『水曜ロードショー』において、2週にわたり同シリーズの旧作『ピンクの豹』(1963年)と『暗闇でドッキリ』(1964年)が放映された。かの有名な「ピンクの豹(ピンク・パンサーのテーマ)」を体験したのは、このときがはじめてだった。

 

 ぼくはロックンロール調の「暗闇でドッキリ」とあわせて、ジャジーな「ピンクの豹(ピンク・パンサーのテーマ)」をいたく気に入ったので、すぐにショップにレコードを探しに行った。ところが、当時『ピンクの豹』については、LPレコードが日本国内で発売されていなかったのである(ずっとあとにUS盤を入手した)。さらに『暗闇でドッキリ』に至っては、LPはもとから存在せず海外でテーマ曲を収録したシングル盤が発売されただけだった。そんなわけで、本編を観てもいないのに、仕方なく手にしたのが『ピンク・パンサー2』のレコード。ところがこのアルバム、不本意ながら購入したものの、中身は思いがけずぼくのハートに刺さった。あとで聴いた1作目の音盤も好きなのだけれど、事実上しばしばターンテーブルにのるのは本作のほうだ。

 

 ここでちょっとだけこの映画シリーズについて整理しておくと、このピーター・セラーズが演じるパリ警察のジャック・クルーゾー警部が活躍する(?)コメディ映画は、ブレイク・エドワーズ監督によって8本製作された。内訳はI『ピンクの豹』(1963年)、II『暗闇でドッキリ』(1964年)、III『ピンク・パンサー2』(1975年)、IV『ピンク・パンサー3』(1976年)、V『ピンク・パンサー4』(1978年)、VI『ピンク・パンサーX』(1982年)、VII『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』(1983年)、VIII『ピンク・パンサーの息子』(1993年)となる。なお主演のセラーズは1980年に他界しているので、第6作ではセラーズの出演シーンは過去の映像が使用されている。その後の作品には登場しない。音楽はすべてマンシーニが手がけている。

 

 一応云っておくと、ピンク・パンサーとは世界屈指のダイヤモンドの名前。オープニングクレジットのアニメーションに登場するピンク色の豹のキャラクターがあまりにも有名になり過ぎたせいか、なかにはストーリーに肝心のダイヤが出てこないのにもかかわらず、映画のタイトルに“ピンク・パンサー”が付されている作品もあったりする。そのあたり、ちょっとおざなりだけれど憎めない。なお、バッド・ヨーキン監督の『クルーゾー警部』(1968年)という映画がある。ほかの作品と同様にユナイテッド・アーティスツが配給しているのだが、さしずめ番外編といったところだろう。クルーゾーはセラーズではなく、オスカーに輝く名優、アラン・アーキンが演じた。音楽もマンシーニによるものではない。

 

ヘンリー・マンシーニの1970年代の代表作『ピンク・パンサー2』

 

 また、ショーン・レヴィ監督、スティーヴ・マーティン主演により『ピンクパンサー』(2006年)『ピンクパンサー2』(2009年)というリブート版も製作されている。このときマンシーニはすでに世を去っていたが、メイン・テーマには彼の曲が採用された。やはりあの特徴的なスニーキングな感じのモティーフが出てこないと、はじまらない。実はあのテーマ、アニメのピンク色の豹ではなく、クルーゾーの宿敵であるチャールズ・リットン卿こと怪盗ファントムの忍び足をイメージして作曲されたもの。まさに“抜き足差し足忍び足”が、直線的に伝わってくるビッグバンド・スタイルの名曲だ。コメディリリーフとしてのセラーズは素晴らしいけれど、映画はどれも選外佳作のスラップスティック・コメディ。マンシーニの音楽のほうが、ずっと格上である。

 

 それはさておき、監督のエドワーズとセラーズの不仲は定説となっているが、シリーズ中『暗闇でドッキリ』と『ピンク・パンサー2』とには、なんと11年のブランクがある。ふたりにとって1970年代前半は不振の時期であり、ともに活路を求めてシリーズ再開に踏み切ったとも云われている。個人的には1960年代のマンシーニ・サウンドが好きなのだけれど、まあ時代や作品を問わずマンシーニはなにを書いてもそこにマンシーニ節が顕在する。そんなところは、マエストロの風格さえ感じさせる。とはいっても『ピンクの豹』の音盤と、その12年後の『ピンク・パンサー2』のサントラ盤とを聴きくらべると、さすがにサウンドやリズムにはかなり変化が観られる。かいつまんで云うと、サウンドのトーンとグルーヴがリッチになった。

 

 ぼくが『ピンク・パンサー2』のサントラ盤を購入したすぐあとに、マンシーニのオリジナル・アルバム『シンフォニック・ソウル』(1975年)が、日本のショップの店頭にも並んだ。この作品、オーケストレーションは一聴でマンシーニとわかるのだが、曲目はソウルやジャズ・ファンクの人気ナンバーのオンパレード。マンシーニの有名な「ピーター・ガン」も、ソウルフルに装いを新たにしている。それにも増して驚かされるのは、リズム・セクションがジョー・サンプル(key)、リー・リトナー(g)、エイブラハム・ラボリエル(b)、ハーヴィー・メイソン(ds)といった、西海岸のフュージョン系のミュージシャンで固められているということ。まあぼくの場合、当時はまだ彼らの名前を知らなかったのだけれど──。

虫眼鏡と楽譜

 そんなわけで、このころのマンシーニはしっかり時代の趨勢にアプローチしていた。ただしマンシーニはいつでもマンシーニ。流行のサウンドにすっかり傾倒するのではなく、それらを俯瞰的に捉えたうえで自己の音楽に導入しているのである。そのブレンドの具合が絶妙なのがまさに『ピンク・パンサー2』の音楽で、豊かなコクと深い味わいのマンシーニ・サウンドを楽しむことができる。なお本作には“オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンドトラック”という表記があるが、マンシーニの作品では稀なこと。彼の手がけた映画の音盤にはたいてい“ミュージック・フロム──”と記されていて、これはフィルムスコアリングとは別にあらためてスタジオ・レコーディングした音源であることを示唆している。つまり厳密にはサントラ盤ではないのだ。

 

 しかし本作では、そんなマンシーニのマナーに反してサウンドトラックが使用されている。おそらくフィルム用の音源が純然たる音楽鑑賞にも耐え得るものだったからだろう。予想以上の見事な出来栄えにほくそ笑む、マンシーニの表情が浮かんでくるようだ。アルバムの冒頭はやはり「ピンクの豹(ピンク・パンサーのテーマ)」で、曲のムードはそのままだがビッグバンドの演奏がいくぶんシャープになっている。テナーのソロイストとしてイングランドのジャズ・プレイヤー、トニー・コーがクレジットされている。前述の「偉大なる贈り物」をはさんで、3曲目の「ヒアズ・ルッキング・アット・ユー・キッド」はミッドテンポのフュージョン・ナンバー。主旋律のアープ・オデッセイ風の音色はコンボ・オルガンか?ここではソウルフルなエレクトリック・ギターが随一だ。

 

 陽気なチロリアン・ワルツ「サマー・イン・グスタード」や、哀愁を漂わせるルンバ「ソー・スムース」あたりは、アコーディオンやヴァイオリンがフィーチュアされたおなじみのマンシーニ・サウンド。2部構成の「ピンク・パンサー2」はいかにもフィルムスコアリングらしい、スリルとサスペンスに溢れたテーマ曲のヴァリエーション。映画音楽作家マンシーニの面目躍如たるトラックだ。レコードでB面の1曲目にあたるのは「偉大なる贈り物」のヴォーカル・ヴァージョン。ポップな男女混声のコーラスによって歌われる歌詞は、バート・バカラックとの共作で知られるハル・デヴィッドによるもの。洗練された4ビートの「オレンジ・フロート」では、ローズ、フルート、そしてヴァイブがスウィンギーにソロをつないでいく。

 

 ヨーロッパの香りが漂うゆったりしたボッサ風の「ドリーミー」では、マンシーニのエレガントなピアノがフィーチュアされる。8ビートが全開するロック・ナンバー「ディスコ」では、ギターとローズのソロの応酬に聴き応えあり。オリエンタルな「ネイベル・マヌーバー」と「ベリー・ベリー・バン・バン」は、マンシーニお得意のスロー&アップのエキゾチカ。ウィッティなスウィング・ナンバー「ウェット・ルック」では、トランペット、フルート、ヴァイブ、ローズが楽しげにアドリブする。そしてディキシー調のエンディングが、ハッピーな余韻を残す。以上、駆け足でお伝えしてしまったが、本作は1970年代のマンシーニの代表作と云える。サントラ盤とはいえ映画本編を意識しなくても楽しめる仕様は、これまでのマンシーニのアルバムと変わりはない。

 

 最後に敢えて付言しておく。この『ピンク・パンサー2』のサントラ盤は『ピンクの豹』の音盤とカップリングされた『ピンクの豹+ピンク・パンサー2 オリジナル・サウンドトラック』(1999年)というCDで聴くことができる。日本でもソニー・ミュージックからリリースされているので、気軽に1970年代のマンシーニ・サウンドと1960年代のそれとを聴きくらべていただきたい。ちなみに『ピンクの豹』では、ジョニー・マーサーフランコ・ミリアッチとが作詞した、有名なマンボ・イタリアーノ「今宵を楽しく」を収録。個人的にはセンチメンタルなバラード「ロイヤル・ブルー」ソフィスティケーテッドなルンバ「シャンペンで仲直り」寂寥感が漂うワルツ「淋しいプリンセス」あたりが好き。やはりマンシーニはいつの時代もマンシーニ。最高だ!

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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